三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 「あゝ危い事じゃったな」…

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青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』

現代語化

「あぶなかったね」
「はい」
「用心してればよかったね」
「用心してても、私は裏から逃げようとしたところへ鉄砲の音が聞こえて、本当に死んだような気持ちでした」
「仕方なかったね。悪いことはしちゃいけないってことをつくづく思いました」
「ほんとうに怖かった」
「ここに泊まったことで足がついたんだろうな。もうここに長くいるわけにはいかないね。広瀬の追分を越えるだけの手形はあるから大丈夫だけど、今夜ここに泊まると死体があるし、夜中に山道は越えられないから、今夜はこのまま寝よう」
「怖くて眠れないよ」
「今夜誰も来ないって」
「死体はどうするの?」
「大丈夫だよ」

原文 (会話文抽出)

「あゝ危い事じゃったな」
「はい」
「確かりせえ」
「確かりせえたって私は窃と裏から逃げようと思ってる処に、鉄砲の音を聞いて今度ばかりは本当に死んだような心持になりましたよ」
「毒喰わば皿まで舐れだ、止むを得ぬ、えゝ悪い事は出来ぬものじゃ、怖いものじゃア無いか」
「本当に怖い事ね」
「此処に泊ったのが何うして足が附いたか、もう此処に長う足を留めて居る事は出来ぬ、広瀬の追分を越えるだけの手形が有るから差支えはないが、今夜此処を逃げて仕舞うと、死骸は有るし夜中に山路は越えられないから今夜は此処に寝よう」
「怖くって、寝られやアしません」
「今夜は誰も尋ねて来やアせんから」
「死骸は何うするの」
「宜わ」

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