三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 「一寸又市さん何をするの、藤助どんの胸倉を…
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青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』
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「「なんつってんの、藤助さん?胸ぐらつかみ上げてさ、こいつか絞め殺す気かい?遊郭の二階で力ずくとかありえねえじゃん。しかも金返せだって言うんだろ?」
「いや、金返せってわけじゃねえけどさ、君が一度も来てくれないから。来てくれるだけでいいんだよ。何度来てもさ、君、俺に一言も口利いてくれないじゃん。田舎侍が気に入らねえのは分かるけどよ、同僚の前でも体裁わるくってさ。せめてそばにいて、普通に話してくれるだけでいいんだよ。大勢で取り囲んでからかうからさ…腹が立ってこうしちゃったよ。俺が悪いのは認める」
「悪くないよ。私はね、あんたみたいな人嫌いなの。偉そうなこと言ってるけど、お金でどうにかなるような女じゃないよ。20両程度の端金で千両金出してるような顔して、わめいたり騒いだりさ。二階みんな寝られないよ。返してあげるから、持って帰って。あんたみたいな田舎侍は嫌いだわ」
「うざっ!晋助のヤロー!」
原文 (会話文抽出)
「一寸又市さん何をするの、藤助どんの胸倉をとってさ、此の人を締殺す気かえ、遊女屋の二階へ来て力ずくじゃア仕様がないじゃアないか、今聞けばお金を返せとお云いだね」
「これさ返せという訳ではないが、お前が一度も来てくれんからの事さ、来てさえ呉れゝば宜しい、今まで度々参っても、お前がついに一度も私に口を利いたこともないから、私はどうも田舎侍で気に入らぬは知っているが、同役の者にも外聞であるから、せめて側に居て、快く話でもしてくれゝば大きに宜しいが、大勢打寄って欺くから…斯様なことを腹立紛れにしたのは私が悪かった」
「悪かったじゃアないよ、私はお前はんのような人は嫌いなの、お前大層な事を云っているね、金ずくで自由になるような私やア身体じゃアないよ、二十両ばかりの端金を千両金でも出したような顔をして、手を叩いたり何かしてさ、騒々しくって二階中寝られやアしないよ、お前はんに返すから持って帰んなまし、お前はんのような田舎侍は嫌いだよ」
「いけ好かないよう、腎助だよう」
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