エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳『黄金虫』 「ええ、旦那、ジャップの見た木で登れねえっ…

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青空文庫図書カード: エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳『黄金虫』

現代語化

「はい、旦那、ジャップが見た木も登れますよ」
「じゃあさっさと登ってくれ。すぐ暗くなるからな」
「どこまで登るんでっか?」
「まず太い幹を登れ。そしたら、どっちに行けばいいか教えるから――ちょっと待て! このカブトムシを持っていけよ」
「虫ですか!? ウィル旦那――あの金の虫ですか!?」
「何でそんな虫を木の上まで持ってかなきゃいけねえんですか?――ワッチはそんなこと、まっぴらです!」
「ジャップ、お前みたいなでかい丈夫な黒人が、何もしない、ちっちゃくて死んだカブトムシを持つのが怖がるんなら、まあ、この紐につけて持って行ってもいいぜ――でも、どうにかして持ってかないんなら、仕方ねえからこのシャベルでお前の頭をたたき割らなきゃならん」
「何でですか?」
「年寄りの黒人とばっかり喧嘩してやがるからよ。冗談言っただけだぜ。ワッチがあのカブトムシを怖がるもんですか! あんな虫ぐれえ、屁でもないぜ?」
「あの木」

原文 (会話文抽出)

「ええ、旦那、ジャップの見た木で登れねえってえのはごぜえません」
「そんならできるだけ早く登ってくれ。じきに暗くなって、やることが見えなくなるだろうから」
「どこまで登るんですか?ゞ那」
「まず大きい幹を登るんだ。そうすれば、どっちへ行くのか言ってやるから。――おい、――ちょっと待て! この甲虫を持ってゆくんだ」
「虫でがすかい! ウィル旦那。――あの黄金虫でがすかい!」
「なんだってあんな虫を木の上まで持って上がらにゃなんねえでがす? ――わっしゃあそんなこと、まっぴらだあ!」
「ジャップ、お前が、お前みたいな大きな丈夫な黒んぼが、なにもしない、小さな、死んだ甲虫を持つのが怖いんならばだ、まあ、この紐につけて持って行ってもいいさ。――だが、なんとかしてこいつを持って行かないんなら、仕方がないからおれはこのシャベルでお前の頭をたたき割らねばなるまいて」
「なんでごぜえます?ゞ那」
「しょっちゅう年寄りの黒んぼを相手に喧嘩してばかりさ。ちょっと冗談を言っただけでがすよ。わっしがあの虫を怖がるって! あんな虫ぐれえ、なんとも思うもんかねえ?」
「ゆりの木」

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