エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳『黄金虫』 「もらったとも」…
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青空文庫図書カード: エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳『黄金虫』
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「俺、もろたで」
「次の朝、返してもらったんすよ。もう絶対、このカブトムシは手放しませんよ。お兄さん、ジュピターが言ってたこと、マジで本当なんす。」
「どこが?」
「このムシを、ホンモノの金でできた虫って想像したのとこ」
「この虫が俺の身代金になるんです」
「俺の先祖から盗まれた財産を取り戻してくれるんです。そしたら、俺がこいつを大事にするのも当然でしょ? 運命の神様が俺にこいつを恵もうと思ったんだから、俺がうまく使えばいいんですよ。そしたらこいつが道標になって、金のあるところまで連れてってくれるでしょう。ジュピター、そのカブトムシ持ってきて!」
「え! あのムシですか? ワタクシはあのムシに触ったことはござりません――ご自身でお取りになってください」
原文 (会話文抽出)
「もらったとも」
「あの翌朝返してもらったんだ。もうどんなことがあろうと、あの甲虫を手放すものか。君、あれについてジュピターの言ったことはまったくほんとなんだぜ」
「どんな点がかね?」
「あれをほんとうの黄金でできている虫だと想像した点がさ」
「この虫が僕の身代をつくるのだ」
「僕の先祖からの財産を取り返してくれるのだ。とすると、僕があれを大切にするのも決して不思議じゃあるまい? 運命の神があれを僕に授けようと考えたからには、僕はただそれを適当に用いさえすればいいのだ。そうすればあれが手引きとなって僕は黄金のところへ着くだろうよ。ジュピター、あの甲虫を持ってきてくれ!」
「えっ! あの虫でがすか?ゞ那。わっしはあの虫に手出ししたかあごぜえません、――ご自分で取りにいらっせえ」
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