太宰治 『津軽』 「こりやどうも、やつぱりお酒を残して置いた…

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青空文庫図書カード: 太宰治 『津軽』

現代語化

「やっぱりお酒残しておけばよかったね。竜飛の宿にビールがあるとは考えられないし、寒くてね。」
「それ、俺も今考えてたんだ。もう少し行くと、昔の知り合いがいるんだけど、もしかしたらおすそわけしてもらえるかも。あそこは下戸の家なんだよね。」
「当たってごらんよ。」
「うん。やっぱり酒がないとね。」
「ついてるな。水筒に一杯詰めてもらった。5合以上はあるよ。」
「火が残ってたんだね。行こう。」

原文 (会話文抽出)

「こりやどうも、やつぱりお酒を残して置いたはうがよかつたね。竜飛の宿に、お酒があるとは思へないし、どうもかう寒くてはね。」
「いや、僕もいまその事を考へてゐたんだ。も少し行くと、僕の昔の知合ひの家があるんだが、ひよつとするとそこに配給のお酒があるかも知れない。そこは、お酒を飲まない家なんだ。」
「当つてみてくれ。」
「うん、やつぱり酒が無くちやいけない。」
「悪運つよし。水筒に一ぱいつめてもらつて来た。五合以上はある。」
「燠が残つてゐたわけだ。行かう。」

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