横光利一 『旅愁』 「ふん、どこからでも来い。」…

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青空文庫図書カード: 横光利一 『旅愁』

現代語化

「ふざけんなよ、どこからでもかかってこい」
「罷業がどんどんひどくなってますね。これって、もしかしたら革命が起きる前兆かもしれないな。もうわけわかんないです。俺らには」
「でも、それより日本がヤバイらしいよ。二・二六事件を体験した人に昨日会ったけど、日本もすごい勢いで動いてるよ」
「日本は右翼に向かってて、こっち（朝鮮）は左翼か」

原文 (会話文抽出)

「ふん、どこからでも来い。」
「罷業がだんだんひどくなりますね。これや、もしかすると革命が起るかもしれないな。もう分らん。われわれには。」
「しかし、それより日本が大変らしいぞ、二・二六を見て来た人と昨夜会いましたが、日本も急廻転をやっているね。」
「日本は右へ行くし、こっちは左か。」

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