森鴎外 『伊沢蘭軒』 「六日。晴。河合友翁葬送に付、名代徳遣す。…

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青空文庫図書カード: 森鴎外 『伊沢蘭軒』

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「六日、晴れた。河合友翁さんの葬式に、徳を代わりにやったよ。」
「十四日、晴れた。津山忠琢さんが亡くなったって知らせてきた。夕方観音寺で葬式があったから見に行ったよ。」
「年七十七、病気で亡くなったんだって。吉津村の観音寺に埋葬されたんだ。明治六年五月十三日だよ。」
「この人は豪放磊落な性格で、世間的な小さな礼儀作法にこだわらず、自分の思ったことを何でも言ったんだ。でも、医者としては古来のやり方を好み、細かいところにも精通していて、今の世の中の医者は相手にならないと思ってたよ。医療は単に病気を治すだけじゃダメだって言ってたんだ。そのほかに刀剣、書画、法帖などにも詳しく、古いものにはいくらお金を使っても惜しまなかったらしい。(中略)昔、良徳公が病気になったとき、他の医者はさほど気にしてなかったけど、この人だけは心配して何度も診察したんだ。でも、聞き入れられなかったんだよ。結局、この人の言った通りになって、それでみんなこの人のすごさがわかったんだ。」

原文 (会話文抽出)

「六日。晴。河合友翁葬送に付、名代徳遣す。」
「十四日。晴。津山忠琢病死之旨為知来。夕観音寺葬送見立行。」
「年七十七、以疾卒、葬吉津村観音寺、寔明治六年五月十三日」
「君豪放。不肯為小廉曲謹。以投衆人耳目。而於医事則好古法。微密精到。不与今世医同流。謂苟為而止者非医也。傍好刀剣書画法帖。亦必以古。往々傾貲不顧云。(中略。)初良徳公之疾。衆医不以為意。独君憂之。屡上医案。不省。後果若其言。以是人皆服君卓見。」

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