森鴎外 『伊沢蘭軒』 「大村駅舎逢鏑雲潭。松原連古駅。残日照汀洲…

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青空文庫図書カード: 森鴎外 『伊沢蘭軒』

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「大村駅で鏑雲潭さんに会う。松原が古駅まで続いている。夕日が干潟を照らしている。突然同郷の客に会った。ますます故郷が恋しくなった。絵は本当に海と山が写し出されていて、趣が昔の文人と通じ合っている。何で東京の酒を飲まないのか。一緒にこの旅について話さないか」
「5日、朝の4時に出発する。3里で諫早。4里で矢上駅。ひとつの商店に泊まる。海辺の駅で、カニがとても多い。家に入って座敷に上がる。このあたりから大人になるまで眉毛がある。この日は暑さが特に酷い。夜、雨が降る。行程は約7里」
「20年前、長崎の徳見という人の妻が京都に行くということで神辺駅に泊まった。40歳くらいの婦人だが、眉毛があるのを見ようと、4、5人がその宿に行って窓に穴を開けて見たところ、眉毛はなく、他の土地の人と何ら変わらなかった。後に聞いたところによると、上京する人はしばらく眉毛を剃り落とすそうだ」
「6日、朝の4時に出発する。1里で日見峠だ。険しい道で、天下の旅人は九州の箱根と名付ける。山を下るとき、撫院を迎える人が道路に溢れ、私たちにも名刺を通じて迎えの人が100人以上やってきた。無縁堂、一の瀬八幡を通過し、長崎村、桜の馬場、新大工町、馬町、勝山町、八百屋町を経て立山庁邸に着き、午後宿に入る。この日は暑さが特に酷い。行程は約3里」

原文 (会話文抽出)

「大村駅舎逢鏑雲潭。松原連古駅。残日照汀洲。忽値同郷客。却添思国愁。図成真海嶽。趣合旧風流。何把東都酒。共談此遠遊。」
「五日卯時発す。三里諫早。四里矢上駅。一商家に宿す。海浜の駅にして蟹尤多し。家に入り席に上る。此辺より婦人老にいたるまで眉あり。此日暑甚し。晩雨あり。行程七里許。」
「二十年前長崎の徳見某の妻京にゆくとて神辺駅に宿す。四十許の婦人眉あるを見んとて、四五人其宿にゆき窓に穴して見たるに、眉はなくして他国の人にことならず。後にきけば上方にゆくものはしばらく剃おとすと云。」
「六日卯時発。一里日見峠なり。険路にして天下の跋渉家九州の箱根と名く。山を下るとき撫院を迎ふるもの満路、余が輩にいたりても名刺を通じて迎もの百有余人なり。無縁堂一の瀬八幡をすぎ長崎村桜の馬場新大工町馬町勝山町八百屋町を経て立山庁邸にいたり、午後寓舎に入る。此日暑甚し。行程三里許。」

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