宮本百合子 『道標』 「どうもありがとう。いまにわたしも書くわ」…

青空文庫現代語化 Home書名リスト宮本百合子 『道標』

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。 正しく現代語化されていない可能性もありますので、必ず原文をご確認ください。


青空文庫図書カード: 宮本百合子 『道標』

現代語化

「どうもありがとう。私も後で書くよ」
「大丈夫。ぶこちゃんが自分で書くって言っといたから。――ノヴォデビーチェで驚いてたよ、ぶこが入院したって聞いたら。お大事になんて」
「――あの犬の箱みたいなソファ、まだあの壁にあった?」
「あったよ」
「――あそこは変なところだったよね」
「今日は、ちょっと早めに帰るよ」
「河井さんの奥さんとスケートに行く約束があるから」
「いいね。ぜひ行ってきなよ。奥さん、スケートできるの?」
「4年目だって言うから、ちょっとはできるんだろう」
「最初は眼鏡外して練習しないとダメだよ、きっと。転ぶのを怖がってるといつまでも上達しないから。――どこでやるの?」
「どこの大使館の近くにあるんだってさ、専用リンクが……」
「――そんな大それたところじゃなくていいのに……」

原文 (会話文抽出)

「どうもありがとう。いまにわたしも書くわ」
「おいおいでいいさ。いずれぶこちゃん自身で書くがと云っておいたから。――ノヴォデビーチェじゃびっくりしていたよ、ぶこが入院したと云ったら。お大事にってさ」
「――あの犬の箱みたいなディヴァン、まだやっぱりあの壁のところにあった?」
「あったさ」
「――あすこは妙なところだったね」
「きょうは、すこし早めにひきあげるよ」
「河井さんの奥さんとスケートに行く約束してあるから」
「そりゃいいわ。是非おやんなさいよ、奥さんはすべれるの?」
「四年めだっていうんだから、すこしゃすべれるんだろう」
「はじめ眼鏡はずして練習しないとだめよ、きっと。ころぶのをこわがってるといつまでもうまくなれないから。――どこでやるの?」
「どっか大使館の近くにあるんだとさ、専用のスケート場が……」
「――そんなところでないとこでやればいいのに……」

青空文庫現代語化 Home書名リスト宮本百合子 『道標』


青空文庫現代語化 Home リスト