宮沢賢治 『水仙月の四日』 「ずゐぶんひどかつたね。」…

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青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『水仙月の四日』

現代語化

「ずいぶんひどかったね。」
「ああ、」
「次はいつ会えるんだろう。」
「いつだろうね。でも今年中に、あと2回くらいかな。」
「早く一緒に北に帰りたいね。」
「ああ。」
「さっき子どもが一人死んだな。」
「大丈夫だよ。眠ってるんだ。明日あそこに印をつけておくから。」
「ああ、もう帰ろう。夜明けまでに向こうへ行かなくちゃ。」
「大丈夫だよ。僕、どうしてもわからないんだけど、あれはカシオペアの三つ星だよね。みんな青い光だよね。それなのに、なんで火がよければ、雪を降らせるんだろう?」
「それはね、電気菓子と同じだよ。ほら、ぐるぐる回ってるでしょ。砂糖がみんな、ふわふわのお菓子になるでしょ。だから火がよく燃えればそれでいいんだよ。」
「ああ。」
「じゃあ、さよなら。」
「さよなら。」

原文 (会話文抽出)

「ずゐぶんひどかつたね。」
「ああ、」
「こんどはいつ会ふだらう。」
「いつだらうねえ、しかし今年中に、もう二へんぐらゐのもんだらう。」
「早くいつしよに北へ帰りたいね。」
「ああ。」
「さつきこどもがひとり死んだな。」
「大丈夫だよ。眠つてるんだ。あしたあすこへぼくしるしをつけておくから。」
「ああ、もう帰らう。夜明けまでに向ふへ行かなくちや。」
「まあいゝだらう。ぼくね、どうしてもわからない。あいつはカシオペーアの三つ星だらう。みんな青い火なんだらう。それなのに、どうして火がよく燃えれば、雪をよこすんだらう。」
「それはね、電気菓子とおなじだよ。そら、ぐるぐるぐるまはつてゐるだらう。ザラメがみんな、ふわふわのお菓子になるねえ、だから火がよく燃えればいゝんだよ。」
「ああ。」
「ぢや、さよなら。」
「さよなら。」

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