宮沢賢治 『カイロ団長』 「お前たちはわしの酒を呑んだ。どの勘定も八…

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青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『カイロ団長』

現代語化

「おめぇらは俺の酒を飲んだ。どいつも勘定は80銭以上だ。でもおめぇらは5銭以上持ってる奴は一人もいねえ。どうだ。誰かあるか。ねえだろ。うん」
「どうだ。ねえだろ。あるか。ねえだろ。そこで、おめぇらの仲間は前、2人でお金を払う代わりに俺の家来になる約束をしたんだが、おめぇらはどうだ」
「どうも仕方がない。そうするか」
「そうお願いしましょう」
「どうかそうお願いいたします」

原文 (会話文抽出)

「お前たちはわしの酒を呑んだ。どの勘定も八十銭より下のはない。ところがお前らは五銭より多く持っているやつは一人もない。どうじゃ。誰かあるか。無かろう。うん。」
「どうじゃ。無かろう。あるか。無かろう。そこでお前たちの仲間は、前に二人お金を払うかわりに、おれのけらいになるという約束をしたがお前たちはどうじゃ。」
「どうも仕方ない。そうしようか。」
「そうお願いしよう。」
「どうかそうお願いいたします。」

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