林不忘 『あの顔』 「どうなさいました。」…

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青空文庫図書カード: 林不忘 『あの顔』

現代語化

「どうしたんですか。」
「江島屋の納品が終わらなくて、イライラさせられるよ。」
「じゃあ、一服してからにしましょうよ。」
「暑いな。いくら拭いても拭いても、汗で、たまんない。」
「見てくださいよ。これです。」
「江戸で、こんな夏は初めてだよ。気が狂いそうになる。おやおや、切通しの猿飴か。ありがたい。」
「舐めてみてくださいよ。この飴は美味しいです。」
「贈り物ですか。」
「どこから?」
「伏見屋からです。二丁町の鸚鵡石と一緒に、挨拶に来ました。」
「そうなんだ。それは気が利いてるね。」
「それに、新しいのも古いのも、変わった芝居絵がいろいろ揃ったので、暇な時に寄ってみてくださいって、言っていました。」

原文 (会話文抽出)

「どうなさいました。」
「江島屋の納品が片づかねえので、やきもきさせられる。」
「まあ、一服なすってからのことになさいまし。」
「暑いな。拭いてもふいても、汗で、やりきれない。」
「見てくれ。これだ。」
「江戸に、こんな夏は初めてです。気が狂いそうだ。何だ、切通しの猿飴か。ありがたい。」
「だらけねえじゃねえか。感心だの、この飴は。」
「到来物でござんす。」
「どこから?」
「伏見屋から、二丁町の鸚鵡石に添えて、挨拶にまいりました。」
「そうかい。そりゃあ気がきいている。」
「また芝居絵の珍しいのが、新しいのも古いのも、たくさん出ものが揃いましたから、おひまの節お立ち寄り下さいますようとの、口上でござんした。」

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